担当科目

開講科目は年度によって変更となる場合があります。詳細はシラバスや開設授業科目一覧を参照。

比較文化学類開講

  • 日本研究概論Ⅰ…日本研究とはどのような学問であるのか、過去から現在までの潮流を検討するとともに、日本研究の視点と方法をいくつかのトピックに即して考察する。2023年度は江戸時代から戦後まで日本研究が外からの眼を意識しつつ展開してきたことに触れ、また明治以降、帝国大学などの学術研究機関が作られていくなかで、美術、文学、宗教、国語、歴史などの分野において、どういう風に過去の日本を眺める議論が展開してきたのかを講義した。
  • 日本の生活と文化(奇数年度開講)…日本の生活と文化について、民衆の視点から、具体的な事例をもとに論じる。明治後期に地方で発行された雑誌類に着目し、活字文化と地域社会の接点を考察する。2023年度は「誌友交際」というキーワードのもと、遠く距離を隔てた青年たちの文通によるネットワークの形成を紹介し、埼玉や長野、岐阜、岡山など各地の青年たちがどのような思いで雑誌発行の活動を行っていったのか、実際の史料とともに講義した。
  • 日本の政治と社会(偶数年度開講)…日本の政治と社会につついて、民衆の視点を踏まえて具体的な事例をもとに考察する。日日開講科目とは別内容。近代日本を対象とするメディア史の成果について解説する予定。
  • 日本研究Ⅱ(奇数年度開講)…日本研究に関わる各種資料の活用方法について、近代以後の活字メディアを中心に考察する。デジタル情報資源の批判的取り扱いについても習得する。2023年度は、図書館で閲覧できる多様な資料が、工夫の仕方によって歴史研究の宝庫となりうることを、図書、全集、雑誌、新聞など媒体別に取り上げてその捉え方を解説した。
  • 日本研究Ⅳ(偶数年度開講)…日本研究に関わる研究方法について、とくに人物研究の場合を例に検討する。年表や著作目録のつくり方、デジタル情報資源の批判的取り扱いについても習得する。高山樗牛の伝記執筆を例に論じる予定。
  • 日本研究演習Ⅴ・Ⅵ・Ⅶ・Ⅷ…近代日本の生活と文化に関する文献・資料の輪読を通して、基礎的知識を身に着け、近代日本の文化について批判的に再検討する。春学期には史料として岩倉使節団の記録である『米欧回覧実記』を読む。また秋学期は海外の日本研究の成果を知るため、邦訳があり、註で参考文献が提示されている書籍を輪読する。2023年度は、『悪党・ヤクザ・ナショナリスト』を輪読した。
  • 日本研究実験実習Ⅴ…歴史的な場および史料保存機関等の見学、聞き取り調査、資料収集等を通じ、日本の生活と文化に関する研究方法を考察する。2023年度は、新潟県において資料保存機関の見学と、図書館で保管されている一次史料の整理作業について学んだ。
  • 日本・アジア領域比較文化研究 …オムニバスの入門講義。私の担当回では近代日本研究のための雑誌の使い方についてお話しています。
  • 日本・アジア領域卒業論文基礎演習 …3年生向け、先輩たちの事例も聞きながら、卒業論文の書き方について学ぶ演習です。

日本語・日本文化学類開講

  • 日本の政治と社会…近代日本の政治と社会について論じる。特に帝国図書館の発展を軸に、読者と検閲との関係について講義する。『帝国図書館』(中公新書)の内容をベースに、日本の政治と社会に関わるいくつかの論点と図書館との関わりについて講義した。
  • 日本の政治と社会演習…近代日本の政治と社会に関する文献を講読し、歴史的な視点から日本の社会を捉える方法を身につける。

大学院

  • 日本史特講
  • 日本史演習

過去の年度の担当科目

城西国際大学など前任校での担当科目についてはこちらをご覧ください。